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 あちこちで色んなイタリア人と話すことによって
明らかにイキってたんでしょうね。
決して語学が堪能なわけでもないのですが、コミュニケーション能力が高い
ということは色々な語学の先生、話してきた外国人から言われてきたので、
流暢な英語、イタリア語が話せなくても
「私、どこでも行ける、どこでも生きて行ける」ぐらいに思っていたんですよ。

この日もボローニャの帰りの電車内で話したオシャレ系おっさんが
「僕的にはミラノで一番おいしい」と教えてくれたジェラテリアに
朝から行ってみることにしました。

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ジェラテリアパガネッリ。
中央駅から歩いていけます。可愛い緑色の看板が目印です。
ところで、私は大概のものは好き嫌いがありませんが、
唯一あまり得意でないものが生クリームです。
たくさん食べて苦手になったクチです。

で、今回のイタリアの予習としてイタリア語の初心者向けの教科書を丸ごと
ノートに写したり何度も読んだりして勉強してきた中で
モデル会話がいくつか出てきたんですね。
それを熟読しては繰り返して覚える40女。

男「チャオ!ジェラートは好きかい?」
女「ええ。もちろんよ」
男「ジェラート屋さんへ行こうよ。ご馳走するよ」
女「ええ、いいわよ」
男「よし、好きな味は何?」
女「チョコレートとノッチョーラに生クリームトッピングね」
(ジェラート店に移動)
店員「こんにちは、ご注文は?」
男「チョコレートとノッチョーラに生クリームトッピングを2つ、コーンで」
店員「おっけー」

こんな流れがある?という突っ込みを入れつつ、
「ご馳走するよ」と「好きな味は何?」というのは
使うかもしれない、と思って(あつかましい)特に念入りに覚えていた私。

で、注釈みたいなところにこう書いてあったのです。
「イタリアのジェラート店においては生クリームやクッキーなどが
無料で追加されますので、頼んでみましょう」

なんなん。それ。知らなかった!!
別に生クリームは好きではありませんがこれは検証のチャンスです。

「ミックスベリーとヨーグルトで生クリームトッピングでコーンひとつ」
と言うと「はーい」というスタッフ。
「クッキーと何やらと何やらはどうする?」と聞かれましたが
後半まったく聞き取れず「クリームとクッキーだけでいい」と答えます。
なんか、オリーブオイルって聞こえた気がするんですが、
そんなんおかしいやろwと思ったので変なものはナシです。

請求金額を聞いてみるとやっぱり教科書に書いてあった通り、無料。
わぁーーーー!なんだかお得な感じ!

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これが結果的になかなかの大正解で。
私が嫌いなタイプの生クリームとは一線を画し、軽くてフワフワで
サラッとしているので食べやすいのです。
色的に紅白みたいになっちゃいましたが、ヨーグルト部分が違う色だったら
より写真映えもよかったことでしょう。

これからはいろんな味でいろんなトッピングに挑戦していきたいと思います。
そして、ここのジェラートは本当においしかったので
次回の訪問時には「トッピング全部盛り」をやってみたいです。
たぶんオリーブオイルは私の聞き間違いだと思いますけどね。
ちなみに塩キャラメルやマンゴー、抹茶なども人気フレーバーのようでした。

前回のピザ神Mさんに続き、おいしいものに詳しいGさん、
通りすがりのイケてるおっさん、と今のところ100%の確率で
教えてくれた店がとても良かったので、
ますます「現地の人とのコミュニケーション」がおいしいものにありつける、
という認識になる私。

よっしゃ、今日も知らない人においしいもの教えてもらうぞー!ぐらいの勢いで
元気よく食欲全開で歩きだしました。

中央駅からドゥオモまではけっこう遠いのですが、
普通に歩いてきました。そして、さらにドゥオモからポルタティチネーゼ
というエリアへ向かいます。

流行に敏感な若者が集う自由なエリア、という表現で
紹介されることが多く、日本でもよく知られているナヴィリオ地区のすぐ近くです。

そんなところでまた新しい友達ができるかもねっっ!!
などと思いながら歩いていた瞬間です。

なかなかの美人と目が合い、話しかけてきました。
美人「チャオ!あなたのバッグ、素敵ね!」
ゆ「え!ありがとう♡」

普通の状況ならこの文章2行読んだ時点でイヤな予感しかしないでしょう?

美人「あなた、もしかして日本人?」
ゆ「そうだよ」
美人「イタリア語がわかるの?すごいわ!!なんて素敵!!」
ゆ「え~、ちょっとだけですよ~へへへ笑」
美人「日本人のお友達が欲しいと思ってたの!!」
ゆ「わぁ、こちらこそよろしく!!」

別に、スリという様子もないし、詐欺という様子もない、
可愛い友達ができた!!と思った私。

美人「私が働いてる事務所がここにあるからちょっとお茶しない?」
ゆ「うん、いいよw」

はい、アウトーーーー、って思うでしょう?
でも本当に暇だったのと、まぁ何かあっても対処できよう、という気持ちで
好奇心でついていってみたのです。

ついていって10秒で気付きましたよ。おかしい。
壁に貼ってあるポスターの様子がおかしい。
おどろおどろしいピラミッドの絵が描いてあり、
「ストレス?」「不安?」「自信を自己管理する!!」
というようなことが書いてあります。

あかん!!これ、あかんやつきてしまった!!
と咄嗟に判断したものの、妙に明るい事務所の中に入った瞬間、
「みんなーーー!!日本人のお友達を連れてきたわ!!彼女、イタリア語がわかるの!!」
(いやいや、わからんしwwやめてくれそんな大々的な紹介!!)
と思った私でしたが、10人ほどのメンバーから拍手で迎えられ、
最終的に奥から偉いオッサンみたいなのが出てきて
「ようこそ、お嬢さん!!」
と握手を求めてこられます。

「あーーーー。。。はぁ。。どうも。。」
と握手に応じるも、一刻も早くこの場から逃げなければ!!と思っていると
先ほどの美女と別のおばちゃんが分厚い本を持って近寄ってきました。
「あなた、英語の方がいいかしら?イタリア語がいいかしら?日本語はここにはないの。」
いや、何語でもいらないからwwと思い、
「ホントにゴメンだけどいらない!!」
と語気を強めて言い張ると先ほど「友達w」になった美女の目が明らかにおかしい。
視点が合ってないのです。
本をいらない!!という私に「チラシを持っていって!!」と無理やり渡してきます。
ええええええ。と思いながらも「チラシはもらって帰るわ」
と持って帰ってきたのがこちら。

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これをもらってくるブロガー魂!!を評価してほしいですね。
ちなみに、もしかしたらコレは…と思ってGさんにメールで
「ドゥオモの近くで女に変なピラミッドの絵の本を売りつけられそうになった!!」と言うと
「おそらくコモから戻ってくる時に話した宗教団体、サイエントロジーだと思います」
「やっぱりそうなんや…そうかなと思ってたんだけどね!ははは」
もう、ははは、としか返せないですよね。

サイトの内容を見る限り、宗教団体というよりは
自己啓発とかそっち系のイメージですが
美人の友達ができた、と思ってホクホクした気持ちはぶち壊しになりました。

気を取り直してポルタティチネーゼ、ナヴィリオ地区へ向かいます。
ふぅ~。危なかったwと思いますが拍手で迎えられたときは
本当に笑えるほどビックリしましたね!!

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ビジュアル重視のヴィーガンバーガー。
あと、右側のトリップアドバイザーのマークの横にあるのはLGBTQ歓迎のアイコン。
パリなどでレインボーフラッグはよく見かけましたが、このパターンは初めて見ました。
このエリアがファッションピープルや若者が多く先進的な考え方の人が
集まるということを表している一つの例かもしれません。

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壁が汚い。これが若者の街の象徴的な事象なのであれば
私はこのエリアは好かんよ。と思いながら歩きます。

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壁の汚れ具合は住民の民度に比例するのでは、と考えます。
エリアによって毛色が違うのはまた大都市の魅力でもありますけどね。
「本当のミラネーゼに出会えるのはこのエリア」という声もあります。

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一角には公園の中に集合住宅があってお花が綺麗に飾ってあって素敵な場所もありました。
このマンション、とっても可愛かったです。公園の中では犬が駆け回っていて
子供が自転車で遊んだり、シャボン玉を飛ばしたり、平和な日常そのもの。

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さらに、プラダ財団美術館、アルマーニの博物館、ブルーノートなど
オシャレスポットが集まっているのも確かにこのエリア。

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過去、アルマーニの色々な施設に行ってみましたが、
私はここが一番面白かったです。年代がミックスされた過去のコレクションが
テーマごとに展示してあります。1階の特別展では安藤忠雄展を開催していました。

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数あるドレスの中でも一番素敵!と思ったのはこちら。
刺繍とビーズが素晴らしく繊細で、クリーンなのにセクシー!
ちょっと民族っぽさもある柄行きが大変好みです。

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上の階から撮影したアクセサリーのコーナー。
コレクションに登場したブローチやバッグ、ネックレスなどが
整然と並んでいるのですが、色によって分けられていることが
上から見て初めてわかりました。

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ボラカイという名前のノンアルコールカクテル。
クランベリーやブラックベリーにグレープフルーツ。
爽やかさ満載で、ピラミッドの本を押し付けられた時に全身を走った緊張感とは
雲泥の差のリラックス感を味わいます。
こちらのカフェは静かで人も少ないのでゆっくりできてオススメ。

優しく微笑みかけられても、さっきのピラミッドの一件があるので
割と警戒して無表情で返す私でしたが、アルマーニ博物館のスタッフの方は
もちろん全員いい人でしたし、中には王子みたいな人もいましたので、
これから行かれる方はぜひにこやかに振舞ってください。

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運河沿いは夕方〜夜にかけてはライトアップされてより一層ムーディーになるそうです。
次回は夜の雰囲気も見に行ってみたいものです。

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ミラノのたこ焼き店。
実は、コレを食べに来るのも目的の一つだったのですが、情報収集の一環です。
イタリアの日本食事情について調べています。

一通り予定が消化できたので帰りは地下鉄に乗ってドゥオモに戻り、
大好きなルイニのパンツェロッティ(揚げピザ)を購入。

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安定の「トマトとモッツァレラ」

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本日の日替わりパンツェロッティ「キノコとリコッタチーズ」

イタリアに来る前からルイニの揚げピザを全種類制覇する、と泰人さんに言っていて
「そんなにもおいしいんですか!!」と驚かれていたのですが
私が前回初めて食べたときは開店と同時に行ったので揚げたてが
入手できたんですね。今回はちょっと時間が経っていたので
前回ほどの感動はなく、次からルイニに行くときは朝イチ最前列をとろう、と
決心いたしました。おいしいものを食べるためなら何時にでも起きます。

それから、甘い味のパンツェロッティがあるとメニューに書いてあったので
そちらも買ってみました。2個一気に食べたので甘いのはホテルの部屋で
夜食おやつとして食べることに。

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あれっ!!
思ってたんとだいぶ違うww
甘くないタイプのものとそもそも種類が違うんですね。
これはソフトクッキーみたいな感じで、揚げていないんです。
かたちこそ同じですが。

そして、口の水分全部持っていかれる感じです。
生地や中身もおいしくないことはないんですが、ルイニのスペシャリテはやっぱり
揚げたてのパンツェロッティ、「トマトとモッツァレラ」が最強だなと思いました。
満足いくまで全部を検証できたので、ヨシとしたいと思います。

明日はいよいよミラノ滞在の最終日です。

つづく




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2019.06.04 / Top↑
 展示を堪能し、取材も撮影も無事に終了したのが14時前でした。
往路にあれだけ時間がかかったことを考えるとランチにありつけるのは
15時頃が予測されます。17時の電車だったので自由時間は限られています。
バスを待っていたら老夫婦が「どこに行くの?」と声をかけてきました。
「決めてないけどとりあえずサンマルコかな」と言うと
「じゃあコレかコレの路線に乗ればいいね」と教えてくれます。
「水上バス、難しくない?」と私が言うと
「難しくないよ~。番号さえ間違えなければ大丈夫」とのこと。
いや、それはそうなんだけどさ。間違った場合、安易に戻れないという
失敗を絶対に許してもらえない感が恐ろしいんですよね。

ヴェネチアで自由時間に何をするかということを水上バスに揺られながら熟考。
海鮮のヴェネチア料理が食べたい。
トラメッツィーノ(フワフワのサンドイッチ)も食べたい。
あわよくば両方食べたい。

どこに食べに行くかということを今度は検討します。
ヴェネチアには知り合いがいないので自力でどうにかめぼしをつけて
探さなくてはいけないのですが、それはそれで宝探し&ギャンブル感覚です。

主要な駅から近くなくてはいけないし、
提供に時間がかかりすぎてもいけません。
良さそうな店をtripadvisorでかたっぱしからチェックしていきます。

本来行ってみたいと思った店がこちらの「impronta cafe」だったのですが
ちょっと離れていたので断念。
ここは見た目もオシャレな盛り付けで少量多品種が
食べられそうだったので魅力的でした。

サンマルコ広場から近いところにしよう、と思って選んだのがこちら。
「taverna scalinetto」です。

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イタリアにおいて、「リストランテ」が最上級とすると
「トラットリア」「オステリア」「ピッツェリア」「バル」などいろいろ
細かく内容によって食べ物屋さんにつく名称が変わることは日本でも知られていますが
「タベルナ」はいわば、大衆食堂的な。地元の人が飲んで食べてウェーイ、
みたいなところというイメージです。
水上バスから降りてサンマルコ広場から徒歩で6~7分ぐらいの距離でした。

ランチには遅すぎ、ディナーには早すぎる変な時間でしたが常連のイタリア人老夫婦や
毎日おしゃべりに来ているようなオッサンがいたので
当たりを引いたような予感がします。
観光客らしき感じの人は中国人の女の子が2人と欧米人のカップルが一組。

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お店の雰囲気は好きな感じです。
ヴェネチアっぽい異次元感!
ベタにイカスミパスタを食べようと思っていましたが、ここは一応
お店の人のオススメを聞いとこう、と思ったので
上の写真に写っているお兄さんに聞いてみました。

「パスタのオススメ、ありますか」
「そんなん、絶対コレですね。spaghetti busara style」
「ブッサラスタイルって何?」
「トマトと海老に白ワインで香りをつけています。おいしいですよ!」
「よし、それ食べよう~!」

というような流れでパスタは決定。
前菜は特にヴェネチアでは「盛りあわせ」にすることにしています。
なぜってヴェネチアの海鮮系の前菜のおいしさは本当に素朴で、感動の嵐だから。

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ドーーーン。
見た目で圧倒されるやつきました。
でも、どんなに仰々しいものがきても、大丈夫。だってレモンがついてるもの!
相当ヘビーな食べ物でも私はレモンがあればどうにかなると思っています。

たぶんコレ、2~3人で分けるものなような気もしましたが、
瞬く間に完食。「え。はやない?」みたいな目で見られましたが気にしません。

ほんのり温かいエスカベーシュがおいしかった!
(イタリア的にはスカペーチェもしくはサオール、カルピオーネです)
こういうシンプルな料理のおいしさはイタリア料理の強みだと思います。

パスタを待っていても、一向にやってくる気配がありません。
こうしてタイトなスケジュールを組んだ中でご飯を食べにくると、
ジェノヴァでのランチタイムを思い出します。
その時の記事はこちら
思えばあの時も焦って道で転倒しましたね…。

同じ間違いは繰り返すまい、とキッチンとホールを繋ぐ小窓をジッと見る私。
すると「パスター」という声とともに小窓にお皿がポンと置かれました。

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よっしゃ、きたきた。
と思って待っていたのですが、放置されていて運ばれてくる様子がありません。
ちょっと、そんなんしたら伸びてしまうやん!
イライラしだしたのもつかの間、まさかのスタッフのまかないでした。

よかった。いらんことを言わなくて。
「あそこにあるパスタ、私のじゃないの?早く持ってきてよ!」
なんて言うやつ、ホンマにうっとうしいでしょう?

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私のスパゲッティは出来上がったと同時にスタッフが
サッと持ってきてくれました。
自分のまかないは放置しても、客のスパゲッティはすぐに持ってきてくれる
プロ意識に感服ですよ。

トマトと若干のクリーム、白ワインに海老。
海老の味噌も濃厚でソースの一部分になっています。
ファ~~~~。しあわせ。
パスタの茹で具合も麺の感じも完璧に好みでした。
前菜25ユーロ、パスタが15ユーロ、お水がいくらか?で40ちょっと払ったと思います。

さすがにお腹いっぱいになったのでトラメッツィーノが入る余地はありませんが、
電車の中で食べる用を買ってもいいかな、ぐらいの気持ちはありました。

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水上バスの時間がイマイチ読めないので早めに駅に向かうことにしました。
駅にもトラメッツィーノが売っていることは前回訪問時にチェック済です。

ヴェネチア観光といえばゴンドラを思い浮かべる方が多いと思いますが、
最近のゴンドラに乗っているのはほとんどが中国人、ロシア人、インド人といった
いかにも裕福そうな層の人たちでした。

新婚旅行やカップルのメモリアル旅行ならゴンドラも水上タクシーもいいですが、
私のオススメはなんといっても水上バスですよw
速い、安い、主要ルート回る。

前回は水上タクシーで宿泊先のケンピンスキーまで行きましたが、
ちょっとの距離で1万円以上でした。水上バスは一日乗り放題で1000円ぐらい。
お得でしょう?

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天気がよければ言うことないのに。
雨のヴェネチアはまた別の素敵さがありますが、曇りで寒いのは萎えます。

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水上タクシー。
海外の船にはだいたい女の名前がつけられていますね。
こちらの船の名前はマルゲリータ。
女性の名前が船につけられるのは、船を扱うのがだいたい男性で
「パートナー」として名前をつけるという説や、
女性の扱いと船の扱いが同じだからという説、
(日本でも車の運転を見れば女の扱い方が窺い知れると言いますねw)
海の神ポセイドンが男性だから、守ってもらえるように女性名にしたという説など
さまざまな説がありますが、
「俺のマルゲリータで迎えにいくぜ」的な使い方なんですかね。ビミョー。

ちなみに、この船はフェラーリが買えるぐらいの価格なので
ヴェネチアでタクシードライバーやってます、という人は裕福なんだそうです。

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はい、次絶対ここ行くー!の
世界最古のカジノ・ディ・ヴェネチアも駅に向かう水上バスの途中の停車駅です。
クラシカルなパラッツォの中にビデオスロットが並んでいて
なかなかシュールな世界らしいです。

1638年に開業1744年まで営業し、一旦200年休業。
その後、1950年から営業再開して現在に至ります。

「カジノ」という言葉自体の語源がイタリア語の「CASA」(家)から来ているそうですよ。
知らなかった!
ちなみに、作曲家のリヒャルト・ワーグナーが没したのもこの建物です。
 
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水上バスはこういう感じで質素な船ですがいいポジションさえキープできると
最高に楽しいですし、動画を撮っていても
そこそこのスピード感で撮影できるのでいい感じです。

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あっ、こちらもLORENZO QUINNの作品です!
こちらは「THE FORCE OF NATURE」ですが、
この日の朝に倉庫で見たのは「THE FORCE OF NATURE Ⅱ」でした。
Ⅱの方はロンドン、ニューヨーク、シャンハイ、ドーハに作品がそれぞれ展示されています。
↓こちら

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おもしろ写真が撮れそうですね。
ちなみにカタールのラデュレには彼の「ラデュレ」という作品が2016年に収蔵されています。
カタールへ行く際は巨大マカロン、必見です。

割とちょうどいい感じの時間にヴェネチア・サンタルチア駅に到着しました。

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駅横の小さな広場の聖女ルチア像。
お花が捧げてあったりして、愛されている様子がうかがい知れます。
が、実は駅の名前にまでなっているというのに
生きているときに聖女ルチア(サンタルチア)がヴェネチアの地を
訪れたことはなかったとか。

遺体がコンスタンチノープル(現在のイスタンブールの前身)から戦利品として
持ち帰られ、現在ヴェネチアサンタルチア駅がある場所にあった教会に安置され、
移設されたという経緯でサンタルチア駅という名前がつけられたそうです。

異教徒との政略結婚を拒み続け、牛に引っ張られても微動だにせず、
拷問を受けて最終的には両目をえぐられたものの、目がえぐられても
見えていた、というのが奇跡エピソードとして伝わり、目や視覚障がいの方の
守り神として信仰を集めています。

色々な場所へ行くと知らなかったことを調べて「へえ~!」と納得したり、
薄くしか知らなかったことの点と点がつながり、
線になったり面になったりするとますますイタリアの奥深さと面白さを感じます。

私は特に歴女というワケではないですが
しいていうなら「不思議なものが好き」「民俗学」「伝承」といった
「ムー」的話題がたまらなく大好物なんですね。
だから宗教的な奇跡エピソードとかも聞くと真偽のほどは別として
ロマンを感じますし、そういうエピソードができた経緯を面白いと思います。

でも、その好奇心がまさかのトラブルを生みだすとはね…。

続く



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2019.06.02 / Top↑
 2年に1度の世界でも有数規模のアートの祭典
「ヴェネチアビエンナーレ」に行くのが
今回のメインイベントのうちのひとつでした。
スーツケースで移動するのがイヤなのでミラノベースにして日帰り移動です。

前回つまり、2017年が私にとって初めてのビエンナーレでしたが、
「絶対に次回も行く」と誓っていました。
ちゃんと2019年の今年もやってきたので有言実行できたということ。
ビエンナーレ自体は今年で58回目の開催です。

この2年間で色々なことがありましたが、イタリア慣れとイタリア愛はより深まり、
イタリア語も前よりわかるようになりました。

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早朝のミラノ中央駅の美しさは息を呑むほどのものがありました。
早起きしてよかった。

この日はアートの祭典ということもあり、ちょっと変わった服装でお出かけです。
ジャンヴァティスタ・ヴァリの半そでジャケットに
ヴィヴィアン・ウエストウッドのボタニカル柄ロングスカート。
行く場所によって服のテイストを変えるのは楽しいことです。

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電車に乗ること2時間半。はい、着きました。
暗い、寒い、風強い。
ダウンを着ている人が大半であるというのに、
この状況で半袖とか、寒さに強かろうロシア人もビックリですよ。
一応カーディガン持ってきておいてよかった。

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前回もこの看板の情報を元に移動したことを思い出しました。
そう、これでまずはどこに行くかを考えます。
大きくわけて3つのエリアに作品は分けて展示されています。
私が今回絶対に見たいと思っていた作品は本島ではなく、
「Arsenale」というエリアに固まっているということが分かりました。

よくわからんけど行ってみよう。
と一人旅ならではの緩い感じで水上バスのチケットを買いにいきます。
乗り放題の方がよさそうだったので一日乗車券を買います。

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ビエンナーレの時期なんて人があふれ返ってきっと全員が
アート鑑賞に向かっているに違いない、と思っていましたがまだ開催4日目だったこともあって
中途半端だったのか、それともこの寒さが影響しているのか、人は少なめでした。

目的地の「Arsenale」へ行くと思われるバスへ乗ってみましたが
まったく着く気配がありません。え?こんな遠い??
イメージ的に神戸と大阪ぐらい離れてる感じするけど?と不安になってきます。
写真に写っている係の人に「ここに行きたいねんけど合ってる?」と
確認すると「合ってるわよ」と言ってくれたのでひとまずオッケー。

朝の時点で目的地の「Arsenale」に着いた時は
誰もいなくてどこへ向かっていいかも分からないような状況でした。
バスから降りたのは老夫婦一組と私だけ。

するとどこからともなく現れたおばちゃんが
「ビエンナーレの展示に行きたいの?そしたらこっちの道をまっすぐ行ったら
建物があるからその扉の向こうに渡し舟があるわよ」
と頼んでもないのに丁寧に説明してくれます。
私に話しかけた後は同じことを老夫婦にも話しかけていたので、
もしかしたらボランティアか何かの方だったのかもしれません。

この旅において「自撮り棒」を初めて購入した私。
「難易度が高めの中距離水上バスに乗って来れたこと」を記録しよう。
と思ってゴソゴソしている間に、先ほどの老夫婦が「建物」のある方向へ
私より先に入っていきました。

何枚撮ってもモヒトツの写真しか撮れないので、諦めて
私も建物へ向かうことにしました。

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コレがその建物です。
写真では伝わりにくいですが、ガラスの部分は2メートルぐらいから
始まっているので普通の身長では中の様子はまったく見えません。

写真は帰り道に撮影したものなのでドアが開いているのですが、
朝の時点ではドアが完全に閉まっていて、老夫婦が途方にくれていました。
「押しても引いても開かない…」
「中に誰かいるのかしら…」
と困っていたので、私が思いついた案は先ほどまで格闘していた自撮り棒です。
「これで見てみよう!!」
と、中の様子が見えるように潜水艦の潜望鏡のように棒を伸ばして、リモコンで撮影。
その様子を見て老夫婦は爆笑した上でものすごく感心してくれたものの、中には誰もいません。
3人でしばらくボーっとしていると
「ここにいても仕方ないから…」
と老夫婦はどこかへ行ってしまいましたが、私はここで諦めるわけにはいきません。
通りがかった現場作業員のお兄さんを見つけ、
「ねぇ、この建物に入りたいんだけど閉まってる?」と聞いてみました。
「え?閉まってないよ。重いだけ笑」と、お兄さん(若者)は
ガッ!!と押して開けてくれました。

よかったよかった。先ほどの老夫婦はどこへ行ったんだろう、と
ちょっと探してみましたが見つけられず。

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これこれ。2年前の本島の展示でもインパクトがあった「手」のアーティスト。
「ROLENZO QUINN」の新作「BUILDING BRIDGE」の模型版が室内展示されています。

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こちらが屋外展示の方の本作品。
室内展示で模型版(とはいえかなり大きい)があることを知らなかったので
ますます来れてよかった!!という気持ちになります。
こういう大作を作る場合、もっと小さい模型で作っているのかと思いましたが
割と大きいサイズで模型を作るということを知り、製作サイドの熱意に感動。

その後、別の展示を見学したあとさきほどの老夫婦に偶然遭遇。
「あなた、入れたのね!よかった!!」
と抱きしめんばかりの勢いで駆け寄ってこられたのでビックリしましたが
とても優しいおばあちゃんでした。

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こういう桟橋から20分おきに渡し舟が出ています。
今私が写真を撮っている側が目的地の「Arsenale」です。

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またしてもヴェネチア迷宮のトラップ。
と思いましたが、赤い看板がビエンナーレの目印です。
チケットセンターに向かいます。

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作品リストとチケットを無事に手に入れました!
2年前から楽しみにしていたので嬉しさも倍増。

先ほどの「ROLENZO QUINN」の他に、楽しみにしてた作品は日本人アーティストの
「片山真理」さん。チケットセンターでも
「MARI KATAYAMAの作品を観に来たんだけど、このチケットで観れるよね?」と確認しました。

義足のアーティストで、「かたち」とは何か「からだ」とは何か。
ということを考えさせられます。六本木での展示も観たかったのですが
行けなかったことを後悔していました。ビエンナーレで観られるとは!

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海外のゲストからも注目度が高かったです。
インパクトもありますからね。
病的なことをアートにするのは好きじゃない、という意見もありましたが、
アーティストの強さが全面ににじみ出ていて、私は好きです。

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タトゥーを施したような義足や刺繍やビーズで彩られたクッションなど。
なんとなくテイストがメキシカン。

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血色のぺデュキュアが義足とミスマッチですが
椅子のクッションの色とマッチ。
写真としてもこれで一つ物語を書けそうな情報量を秘めているところが好きです。

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こちらは廃材を利用して作られた動物たち。
アメリカの「JIMMIE DURHAM」の作品です。
クローゼットをバッファローに見立てたり、水道管や木の棒を熊や豹に見立てたり。
じっと見ているとユーモラスで可愛いです。
バッファローの片目はカメラのレンズでできていました。

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こちらはルーマニアのアーティスト
「ANDRA URSUTA」の作品。私と同い年なんですよ。
彼女の作品はこちらのArsenale会場ともう一つ、Giardiniにも面白い作品が
あったようなのでそちらに行けなくて残念です。
秋までにもう一回行けたらいいのに。
やっぱり日帰りで行くのはもったいないかもしれませんね。
全部見て回るなら最低2日は必要。

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こういうちょっとギョッとするような作品が好きです。
なにこれ?どういうこと?という驚きが想像力や好奇心を刺激します。

上の作品は「Alexandra Bircken」というドイツのアーティストの
"ESKALATION" という作品です。
ラバーのツナギがあちこちからぶら下がっているのですが、なんとも言えずシュール。
ベビーカーの赤ちゃんもジッと見ていますが怖くなかったですかね?笑

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ここでも「写真を撮ってる人の写真」を入手しましたよ。
中国の「LIU WEI」の「micro world」です。
中に入って写真が撮れたらバエる写真が撮れそうなんですけどね。ガラス越しでの鑑賞でした。

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こちらはスラヴス&タタールズというベルリンを拠点にしているアーティストの作品で
この一角すべてが彼らの作品でした。
中央にタイル張りの噴水が配置してあり、アルマーニの香水「Acqua di GIO」から
インスパイアされたと思われる文字列が配列してあります。
フォントのおもしろさを感じます。
同じテイストのカラーにして同じフォントを使うと
違う言葉の表現が即座にパロディ化されます。

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ベルリンは行ったことがありませんが、私が先日(分割払いでw)購入した
りんごのアーティスト「雨宮庸介」さんもベルリン拠点に活動されているとのことで、
おもしろいアート作品に出会えそうですね。一度行ってみないと!

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一通り落ち着いたので、自撮り棒とリモコンを駆使した
記念撮影をイタリアパヴィリオンの前で。
私が今回ご紹介した作品群はほとんど「Arsenale」の合同展示会場の
作品ですが、国ごとにパヴィリオンがあり、ガーナやマルタ、
イタリア、インドネシアといった国のパヴィリオンも鑑賞してきました。

単純に「好き」「嫌い」「おもしろい」「たのしい」「きれい」という感情を
アート作品によって刺激されることは私にとって、まさに心の洗濯でした。
できれば開催中(11月まで)にもう一度ヴェネチアに行けたらいいけど、
多分それは難しいので、また2年後に戻ってきたいです。

というような宣言を再び行ったところで、急に空腹感です。
珍しく朝も昼も食べずにアート鑑賞ですよ。
私を知っている人なら、どしたん?って感じですよね。

つづく



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2019.06.02 / Top↑