お昼を遅い時間に食べたので、お腹が苦しい状態だったのですが、
「ここまで来たからには行っとかないと…」
という食意地がはった性格が全面に出てしまい、
歩くのもしんどいくせに「ぼく史上最強に美味しい」と泰人さんが絶賛する
とんかつ屋さんがある神楽坂までタクシーで移動しました。

実は、この日は何を食べようかノープランだったので
どうせなら泰人さんとは普段あまり行かないようなオシャレ系
フレンチやイタリアンを食べようかな・・と思って
フェイスブックで東京の食通なお友達に意見を募っていたところでした。

ところが、どこのお店もやはり夜は最低でも15000円~と高級だし、
一人で行くにはあまりにも勿体ないような感じのところ。
ランチで行くにしても仲の良いお友達と行きたい。

そういうワケで次回のお楽しみにとっておくことにしました。

あぁ、お腹いっぱいだしフレンチとか重いから次回にするわ…。
とか言っていたので、
「結局どこ行くことにしたの?」
と聞く東京のお友達には
「え…とんかつですけど何か…」
と回答し、
「とんかつは一般的には軽い食べ物ではないと思う」
と失笑をかってしまう一場面もありました。

さて、泰人さんも先日東京のお友達に教えてもらったというこちらの店。
「予約もできるけど、並ぶかもしれないですよ」
との情報を事前にキャッチしていました。
「お腹いっぱいだしちょっとぐらい並んで時間が潰れた方が胃袋の
具合がマシになるかもしれないからちょうどいいです…」
と言って入口を覗いてみると、先客が2組。

並んでみることにしました。

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ドキドキするなぁ!!そんなにも美味しいとんかつ…。
期待が高まります。

ちなみに泰人さんによると
「特ロースというのがあるからそれを食べなさいね。
あと、お腹に余裕があればミンチカツを単品で追加ですよ。」
とのこと…。さすがにそんなに食べられへんし…
それに、ロースはワタクシ、苦手な部位なのですけどね。
(私の風貌から察して意外でしょうが、脂は割と苦手なのです)

まぁ、せっかく薦めてもらったからには特ロースが食べたい。
そうすると、私の目の前のお客さんにスタッフの方が
「すみません、特ロース終わってしまったんですけど大丈夫ですか?」
と聞くではありませんか。

あぁぁぁぁあぁぁぁ残念…。
ここまで来たのに。
めまいをおぼえ、やるせなさでいっぱいになります。
「あぁ…そうですか…売り切れですか…」と
と打ちひしがれて、何を思ったか一旦店の外に出てしまったのです。
で、改めて地上に置いてあるメニューを見ると
「特ヒレ」というものがあるじゃないですか。
おっ、それでいいし☆と思って店の前に再び下っていくと
さっきまで私の後ろに並んでいた巨漢(推定30代後半100キロオーバー)
が私がいなくなったことにより、一番になっている。
彼は知った感じの表情でチラりと私を見て「特ヒレはあるんですよね」
とお店の人に確認していました。

するとお店の人も「あ…お客様どちらが先に並ばれていましたっけ…」
とちょっと気まずい様子を察して聞いてきたのですが
列を抜けた私が悪いので「あ、どうぞ」と先を譲りました。
普通そうするでしょう。

すると「じゃ、特ヒレと単品で上ロース、ご飯大盛り」というさすがは
100キロ超え(推定)のオーダー。

そんなん、私も特ヒレにするし。
と思って「私も特ヒレ」と言った瞬間。
「特ヒレ、こちらのお客様で最後の一枚でした。すみません。」

ショックすぎてどうしていいか分からず、とりあえず泰人さんにLINEで報告。
「特ロースは私のひとつ前で売り切れ、列を抜けた隙に特ヒレも目の前で売り切れ」
と悔し過ぎて業務連絡のような口調になってしまいます。

「えぇ…まぁせっかくだし食べて行ったら?」
という励ましを受け、とりあえず「上ヒレ」を頼むことにしました。

前に並んでいた巨漢とカウンターで並んで食べる羽目に陥った私。
横に運ばれてくる「特ヒレ」をただ涙をのんで見ているだけだなんて。
食べられないと分かると余計に欲しくなります。
そして心の中では
「あんた、近くに住んでるんじゃないん?!しかも二人前も頼んで…。
私なんてわざわざ関西からやってきたっていうのに…悔しい!!
ていうか、二切れ上ヒレあげるから特ヒレ一切れちょうだい!!
列をちょっと抜けただけなのに!!普通一切れくれるでしょう?!(←普通はくれない)
そんなんだからモテなさそうな風貌なんだわ…」
と失礼極まりない思考回路を廻らせておりました。

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運ばれてきたセット。
腹が立ちすぎて、これが運ばれてくるまで店内の様子に目をうつすことは
なかったのですが、ふと目の前を見ると、大将が男前!
わぁ、素敵な大将…♡
特ロース、一切れこっちのお皿に入れ間違ってくれないかしら…
と思っていたのですが、なかなかストイックな感じで
全くそのような特別扱いなどして頂ける訳もなく。

哀しいのでメニューを暇つぶしに見ていると…。
車エビのフライが追加料金500円にて可能!!
もはや、こうなったら先ほどまで歩くのもままならなかった胃袋は
「何かで特ロース、特ヒレのモトを取り返したい」
というギャンブラーのような心境になってきます。

そして、隣の巨漢に「あ…海老フライ美味しそうだな…
ぼく、こんなに豚ばっかり頼まずに海老も頼めば良かったかな…」
と後悔させてやりたい!!(もはや意味不明)

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海老フライと上ヒレ。

「ふふん、海老フライも美味しそうでしょう」
という視線をチラっと横の巨漢に送ってみましたが、彼は
スマホのオンラインゲームをしながらさして感動する様子も私の方を
気にする様子もなく無造作にお箸で「特ヒレ」を次々に口に運んでいきます。

わあーーーーーーん!!!
私だったらあんなダルダルな食べ方しないのに!!
全力で味わうのに!!
大将!!なんとか言ってやって!!

とまで思いましたが、目の前にある自分のお皿に再び集中。

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断面を鑑賞。
これは、見るからに様子が違う。
さぁ、いただきます!!

まずは、お店の方に薦められた通りに岩塩で頂きます。

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岩塩でとんかつを頂いたことはおそらく初めてだったように思います。
これがまた素晴らしく美味しい。
なにこれ…上ヒレでこんな…
「どうだった?」という泰人さんからの問いかけに
「まるで上等のフルーツを頂いているようです…」
とミスター味っ子のような回答をしてしまいましたが、
本当にそんなジューシーさでした。

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ソースでの味わいも確認しておきたいのでソースで二切れほど頂きました。
これはこれでとても美味しいのですが、やはりオススメは
塩。最後の一切れも塩を選択しました。

そして、私の大好きな海老。
海老フライも一尾じゃなく何尾かにすれば良かった…。
苦手なはずの油が全然しつこくなく、スっと入ってくる感じなのです。

重要なのは、私がベストコンディションでなかったということ。
こんなん、空腹時に来たらどんな感動が待っていたのでしょうか。

そして、上ヒレでコレなんだったら特ヒレ、特ロースは
一体どんなことになっているのでしょうか。
特ヒレ、特ロースを確認したいので、来月もまた来てみたいと思います。

そして、一人で始まり一人で終わった
神楽坂とんかつ戦争は私の完敗に終わりました。
結局、巨漢は私に特ヒレを一切れもくれることなく、
終始無言でゲームをし続け、私の海老に目をくれることもなく、
さらには申し訳なさそうにする様子もなく、
完無視でした。

ちょっとの隙が明暗を分けた今回の戦い…。
今後は行列からうっかり抜け出たりしないようにしたいと思います。

やり場のない悔しさと共に、
とんかつ油の香りが髪に残っていた神楽坂の夜です。

(つづく)

あげづき



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2015.07.27 / Top↑
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