ずいぶんと間が開いてしまってもうフェードアウトコースか、と
思われていた方も多いかもしれません。
昨日別件の1週間出張から戻ったところです。
これの後処理が終わったらようやく落ち着くかな、と思われますので
またお近くの方は遊んでください。

さて、ドイツ出張の話も終盤です。 
この日は大掛かりなパーティーがあり、準備に追われていたメンバー一同。
パーティーのプログラムには和太鼓や社長の演奏なども含まれており、
なかなか盛りだくさんなのですが、いかんせんピリピリしたムード。

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リトルミーは道中に買ったドリンクがプロテインであることを飲んでから気付いてビックリです。
やる気たっぷり!

本社のメンバーの責任者は私がやっていたのですが、
ドイツのメンバーの責任者はマーケティングマネージャーのB女史。
ええ、それはもう!ヨーロッパ女性、強いです。
なんていうかね、私の怖さとは違う怖さ(笑)
呪ったりする系じゃなくて、本気で厳しい系。
(*呪ったりする系=この話はまた後日…)

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英語でやりとりのもどかしさもあり、色々と事前準備に不安があったのですが、
案の定パーティーが始まる瞬間から問題勃発。
ゲストのネームタグがない。
さっきまで用意されていたのにこつ然と消えたネームタグ。
「どうすんのどうすんの!!」
とパニックになる日本人勢に対し、
「今更どうしようもないし、誰かが持って行った」
というドイツ勢。
そんなワケなかろうよ、と訝しい表情を見せる私。

そして早速来場しているお客様にウェルカムドリンクのサービスが
行き届いていない。これは会場のスタッフの問題ですが、
まぁこちらから「ドアオープンの時間になったら絶対に用意しといてよ!」
と確認しなかったミス。
何か問題がある度に、ドイツが悪いのか、日本が悪いのか、
という雰囲気になってきます。

そして、大問題はもっとも重要な社長のパフォーマンスの前に。
和太鼓のパフォーマンスをまず最初にしたい、というドイツチームの意向に
その日の朝の打ち合わせで合意した日本チーム。
ところが社長は「あかん!そんなんあかん!するなら1分以内にしなさい!」とご立腹。
そして急遽出番前に幕袖で
「ファンファーレ的なやつ、1分以内で!」と
通訳も交えて依頼したところ
「オッケー!」
との返事だったのですが…いざ始まってみると
太鼓のパフォーマンスは1分どころか8分鳴り続け、ステージ横で
明らかに怒っている社長の表情、
焦る日本勢、終わる気配なく鳴り響く太鼓…。

ステージに出ていくワケにも行かず、悔しさでいっぱいになる私。
「さっき1分て言ったやん!オッケーて言ったやん!」
と海外営業のN副本部長と納得いかずに顔を見合わせますが
終わらない太鼓の音は胃にダイレクトに響き、フラフラに…。
これは確実に後からガチギレされる…。

やっと終わった太鼓のメンバーは
「パフォーマンス頑張りました!」
的な表情で戻ってきたのですが、待っていたのは私の鬼の形相です。
「1分って言ったでしょう!あなたたちのパフォーマンスは素晴らしかったかも
しれないけど、社長はめちゃくちゃ怒ってるし私は怒られるのよ!」
と変な英語で泣きギレしだす始末。
「たしかに1分と言いました…すみません」
と言われて余計に腹が立ち
「なんで分かってたのにあんなことを…」
とさらに悔し泣きと極限に腹が立った時の私のクセ「震え」が始まります。

そういう時に泣いても仕方がないのは分かっているのですが、
あまりにも悔しかったのと、ちゃんと色々打ち合わせしていたのに
うまくいかなかったこと、思うように言いたいことも言えない英語力のなさも
ムカついてきます。自分が悪い、と思うしかありません。

すると、厳しい、怖い、と思っていたB女史が近寄ってきて
「何があったの?!話して。深呼吸して。空を見て!」
と私の尋常でない様子に彼女も忙しいはずなのに構ってくれます。
「うぅ〜〜〜〜〜〜わ〜〜〜〜ん!!」
と情けない声をあげる私に
「ここはヨーロッパよ!ヨーロッパでは女性は強いのよ!泣いちゃだめよ」
と肩をさすって人目につかない窓ぎわに連れていってくれます。
あぁ、そうだ。強い心でいなくては。
そして私には書道パフォーマンスという次の大事な仕事があるんだった…。
「ほら、笑顔の方がずっといいわ!大丈夫、絶対に成功するから!」
とポジティブ炸裂な声をかけられ、ようやく気分を切り替えることに成功。
色々彼女とも軋轢があったのですが、こういう困ってる時や
凹んでる時に全力でフォローしてくれるのは「いいボス」の資質なのだと感じました。
ちなみに、直属の上司は、キレる私を遠巻きに見ていました。笑
キレた状態がどのようになるのか知っていたら遠巻きに見たくなるのも仕方がありません。

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どうにかメイクを直し、書道パフォーマンスの席に戻ると
リトルミーが優しく出迎えてくれました。
書道パフォーマンスというのは、キレイな和紙の葉書に
外国のお客さんの名前を筆ペンで漢字を充てて書くものです。
私とリトルミーは実は書道が得意でご朱印も好き、
漢字検定もなかなかマニアックな級を持っているのでこれは
まさに特技と趣味を活かしたパフォーマンスです。
「一人目のお客さんが来られました!いきなり中東系で難しいですよ!一緒に頑張りましょう!」
とこんな情けない先輩ですみません、的な気持ちになる素晴らしい対応。
よし、頑張ろう。とさっきまでの悔しさや腹立たしさを
カバーすべく、一生懸命働きました。
この時もそうですが、リトルミーの存在そのものがどれだけ
私をいつも頑張らせてくれているか。

そんな気持ちが通じたのか、いつの間にか行列ができるほど大人気!
そしてリアルにお客さんが目の前で喜んでくれている表情を見ると
私の気持ちも晴れ晴れとしてきました。
海外営業メンバーも漢字の意味を流暢な英語、中国語で説明してくれたり、
私たちのサポートに回ってくれて本当に助かりました。

休む間もなくとにかく書き続けます。
難しい名前の時はスマホにも頼りつつ(笑)
そんな様子を見ていた普段はクールな取締役がお客さんの一瞬の
引きを見計らって、
「ん!」
と飲み物とお寿司を差し出してくれました。
「え」
と戸惑う私たち。
喉はたしかに乾いていましたが、食べ物を食べるなんていう
発想自体がなくて、驚いたことと、人の優しさに触れ過ぎて
感情が高ぶっていたのか、お寿司を見てまた泣き出す私。
ただし、今回は悔し泣きではなく嬉し泣きですが。

お寿司を食べる間もなくお客さんがまた集まりだしたので、
一旦お寿司はテーブルの隅に追いやられてしまいましたが、
またお客さんが引いたタイミングでリトルミーとお寿司をいただいて
「ほんと…この飴とムチの割合…笑」
と厳しい役員の方やB女史、普段怖いと思っている人に
優しくされることは二倍ぐらいありがたく感じるということを実感。
お寿司は既に乾いてきてしまっていましたが、
とても美味しく感じられました。

そして、また忙しく対応していると今度は
コーンに入ったアイスクリームを2つ持ってきてくださいました。
「え。ほんまに何かのトラップですか笑」
と失礼なことを聞く私でした。
「ほんで、片割れの子はどこに行ったん!」
と聞かれたので
「リトルミーは私が食べたお寿司のお皿を下げにいってくれています」
と回答すると
「せっかく取締役自らアイスを持ってきてあげたのに席をはずしているとはどういうことや!」
と怒るところも萌え泣きポイントです。

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小走りで戻ってきたリトルミーはコーンのアイスを持って待ち構えている
取締役を見て「わぁ!!すみません!」と驚きつつも笑顔。

甘いものを食べると頭の回転も良くなりますからね!
ここからは一気に元気になり、お客さんの対応にもジョークを交えて
対応できるような余裕もできてきました。
一人で家族全員の分や彼氏、彼女の分まで書いて!と何枚も
オーダーしてくれる方もたくさんいて私たちも嬉しい気持ちに。

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会も終盤、頑張りました!の記念撮影。
あまりにもいっぱいいっぱいでセルフィーしかないのが残念です。


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司会進行をしてくれた女優兼歌手のニーナ(中央)と
ヴァイオリニストの女の子。彼女たちにも心配をおかけしました。
「さっき大丈夫だった?怒られたの?」と優しく声をかけてくれました。
3年前にニーナとは初めて会って以来の再会でしたが、
優しく、オープンで明るい美女です。
それにしても二人とも髪の色が肌の色に映えて美しい!
黒髪ストレートはヨーロッパでは羨ましがられますが、
お互いないものねだりです。

そうこうして、ようやく最後のお客様をお見送りした時には12時前でした。
色々あったけど、みんな頑張ったよね。といういい雰囲気で終わり、
N副本部長は労いに「ラーメンでも食べにいこう!」と
車に乗せてくれたのですが…
そこへ同乗した別の部長はなかなかいらんことを言う人で…
車内でダメ出しを始めたのです。
一気に再び機嫌が悪くなる私。
「なんで今言うかな…」というやつです。
さっきまで「頑張ったよね!私たち頑張ったよね!」と元気に
話していたのに一言も喋らなくなる私にリトルミーも
口には出さずに表情で(なんなんですかね!このヒト!)と同調してくれます。
車内の空気が悪くなったことを感じたのか、いらんことを言う人は
途中で「キオスク行くからおろして〜」と別の部長と降りていきました。
車のドアが閉まった瞬間に「ぎいいいいい!!」と言う私でしたが、
「悪気があるわけやないと思うで」とそんな時も人のフォローをしてあげる
N副本部長の底なしの優しさに驚きを隠せません。

結局、お目当てのラーメン店は閉まっていたのですが
「漢字のパフォーマンス、ものすごい好評やったよ。頭を使ったから疲れたやろう。」
とオニオングラタンスープを食べに連れていってくれました。

翌日はもう帰国の日。今回の出張ではいつも優しい人や仲良しな人とさらに仲良くなり、
いつもは怖いと思っている人や厳しいなと思っている人の意外な優しさにも触れ、
イヤだな、苦手だな〜と思っている人はやっぱり苦手だわ、と再認識したり、と
普段の会社では見つけられない性格の深いところまで知ることができたので
そういう意味でも大変有意義な出張となりました。

そして、私自身が色々と学ぶこともあり…とか
マジメなことを書いておこうかなとも思いましたが、とにかく疲れが出て
何一つパッキングをしていない状況に焦りしかありません。
そんな状況であるにも関わらず、出発の直前まで
開店と同時に最後にスーパーに行きたいと言い出す私。
リトルミーも「私も行きたいです!」と朝7時のロビー集合に合意。

一体何を買うのでしょうか。
そして、待ち受ける恒例の空港トラブル。

次回、ドイツ出張最終回「ドイツ女はやっぱり」の巻




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2017.06.19 / Top↑
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