サンタマリアノヴェッラの駅からヴェネチアへ向かいます。
電車のチケットは最近イタリアでもネットで簡単に買える上、
発券もなし、スマホの画面を見せるだけでどこにでも行けるので
昔よりずいぶんと簡単になったものだと思います。

ヨーロッパの鉄道は2等車でも十分に快適なので荷物が多い時以外は
2等で移動していますが、今回背筋が凍るできごとが…。
列車の席で呑気にインスタを見たり、撮った写真を交換したりしていた私たち。

すると…通路側に座っていたTちゃんの顔のすぐ横に見知らぬ男の顔が!!
本当に勢いよく振り返ったら「キッス」をしてしまうのではないか、というほど。
明らかに尋常でない様子の男はTちゃんの持っているケータイの中を覗き込んでいます。

私はどうしていいか分からず固まってしまっていますが
Tちゃんはまったく気付いていないのが不思議すぎる光景。
しばらくして男は何事もなかったかのように去っていきましたが、
ほかの乗客たちも不審に思う行動をしながら車内をウロウロしているので
車掌さんにTちゃんはイタリア語で「変な人いるよ!!」と怯えつつ教えてあげます。
結局、その後男が近づいてくることはなかったのですが、ビックリです。
こういうことを想定すると1等に乗っていたほうが安心なのかもしれませんが…。

気を取り直して、駅に着いたのでタクシーに乗ります。
ヴェネチアのタクシーは初乗りが60ユーロほど(約8000円)です。
高いので気軽に乗ることができません。
が、ホテルまで荷物をとりあえず運びたかったのでホテルまで80ユーロだという
水上タクシーを利用することにしました。

80ユーロって…1万円ほどなのでただの移動手段にしては高すぎますが
これはこれで楽しいアトラクションとなりました。

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こんな風景が続くところをブーーーン!!と貸切の船で移動なのですから。
テンションがあがりきった状態で写真を撮りまくります。

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フェイスブックにもこの写真を投稿し、友人のSさんからは
「ゆかこちゃんのパリピ(パーティーピープル)感が…笑」
というコメントをいただいたほど楽しんでいる感じがにじみ出ています。

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ホテルの船つき場。基本的にここからしか移動できません。

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素敵な庭を眺めながらエントランスに一直線に向かう道。
Tちゃんとは時には二人で、時にはお互いの家族で旅行していますが
いつも大笑いの珍道中になるので、今回も何が起こるやら…。

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お部屋はこんな感じでデコラティブすぎず、スッキリ落ち着いた感じです。
ヴェネチアは本当にゴージャスな内装のホテルが多いのですが、
これぐらいがちょうどいい。

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リビングスペースでも会話を楽しんだり、ターンダウン時には
チョコレートを頬張ったり。
例のごとく、シャンパンには手をつけない私たちです。
アルコール抜きでも面白い話は尽きることがありません。

さて、ランチに向かいます。
今回のランチは私がどうしても行きたいと言ったレストランに。

初めて行ったのは20年前…。
その時に食べたティラミスが美味しかったことをずっと覚えていたのですが、
その数年後、道に迷いながらたどり着いた2度目のヴェネチアでは
日本からそれを目的にきたというのにティラミスが売り切れていたという
悔しい過去も…。あの時の気持ちを私は一生忘れないのではないでしょうか。
誰のせい、とか言うわけではありませんが、道に迷ったことで大幅に時間をロスし、
売り切れたティラミスが諦めきれません。
そのまま私がヴェネチアを再訪する機会はそうそうやってこず、
暫定1位のティラミスは幻になっていったのでした。

その暫定1位ティラミスの地位が揺らぐ事件があったのが
泰人さんと行ったミラノの「リストランテ・トラサルディ」のティラミスを食べたときです。
頭を打ちぬかれたような衝撃でしたね。
だいたい、年をとっていくと共に経験値があがり、美味しいものを食べ慣れていって、
食に対する感動というものに出会えることが少しずつ減っていくものだと思うのですが
(より美味しいもの、美味しい店…新しい食材…と追い求めてしまう理由ですね)
衝撃的に美味しい食べ物というのはなかなか出会うことがありません。

それでも私が「いや、これは本当に美味しいけれども、暫定一位のともう一度食べ比べないと」
と思ったのが今回やってきたムラーノ島のお店のティラミスなのです。

食べ物に対する執念ですね。
「どうやってでも食べたい」
という気持ちがあったので、今回はお店の予約をする際に
「ティラミスを絶対に置いておいて」とTちゃんに付け足してもらいました。

あぁ。これで安心。

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フィレンツェのパンは美味しくないことで有名ですが
(ソースをつけて食べることが前提で味が極端に薄く、フィレンツェのパンがまずいことは
フィオレンティーナの皆さんも自覚があるのですが、むしろそれを気に入っているという不思議)
ヴェネチアのパンは美味しいです。
キメが細かくて私はとても気に入りました。日本やフランスともまた違います。

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前菜盛り合わせ。ヴェネチアにきたからには絶対に食べないと…というものばかり。

特に右上に写っている白いフワっとした食べ物が美味しいです。
これは塩鱈をフワフワに戻して、トウモロコシのフランのようなものに乗せた
ヴェネチアの郷土料理、バカラとポレンタです。

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鯵のマリネ。いわゆる南蛮漬けというものですが、
軽く揚げた具合がちょうどよくて玉ねぎとの相性も抜群。
イタリア料理は野菜の美味しさも堪能できるからいいですね。

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こちらが一見ソース焼きそば(辛口)に見えるイカ墨のスパゲッティ。
ベタな選択であることは承知の上ですが、ご当地メニューは絶対に食べ逃ししたくありません。

イカ墨の色が思っていたよりも薄いな、と思った方いらっしゃいませんか。
2種類の調理法があるそうで、一度冷凍して濃縮されたイカ墨を使う場合と、
フレッシュのイカ墨を使う場合があるそうです。
両方とも美味しいのですが幾分フレッシュの方がまろやかでパスタの味も感じやすい。
イカの美味しさは鮮烈でした。

ん…??その時Tちゃんの様子がおかしいことに気がつきました。
あまり食が進んでいない。

海老と蟹がダメだということは知っていましたが。
(だとしたらほとんどアンティパストミストも私が食べたということをお察しいただけるかと)

「あっ…!!そうだ…Tちゃんはグルテンアレルギー…パスタは小麦→グルテン!!」
「う、うん…でも大丈夫だよ」
「いやいや、ムリしたらダメだから」
結局Tちゃんは少しだけ味見をする程度で残りは私がいただきました。
うーーーん。
実は、私はそれが恐ろしくてアレルギーテストとやらを受けたことがないのですが
日本に戻ったらやってみようかな…と思わされる瞬間でした。

「ブタクサ」のアレルギーであるのは予想がついているのですけどね。
ブタクサて…。

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そんなことを思っている間にティラミスがやってきました。
暫定1位は改めて食べてみるとトラサルディとは全くの別モノなので
比較対象外かな…という感じでした。でも王道ティラミス、幸せの味です。
そして、20年前にタイムスリップできる味でした。

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ムラノ島と言えばガラス工房。
取材もさせていただき、ギャラリーも見学させていただきました。
なんか買おうかな、と思ったのですがこの鳥の入れ物(大)は約80万円。
きっと少しは値切れるんでしょうけど…

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こういうガーリーな品物も売っています。
ヴェネチアングラスの醍醐味はデコラティブシャンデリアなのではないでしょうか。

ところで、こちらでお手洗いを拝借したのですが、
バックヤードにはアメリカやフランスに発送する準備がされている大型の木箱が山積み。
人気のアトリエのようですね。

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続いて本島に向かいます。
今日はお祭りなので、こういった大型クルーザーが多数停泊しています。
後ろの建物と比べるとその大きさが分かりやすいのではないかと思います。
こういうのを持っている人は大抵が有名アーティストや、セレブリティで、
そういう人たちに疎い私でも知っているような名前の方々が所有者だそうです。

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船を買おうかな…と言い出すTちゃん。
色々と発言がぶっ飛んでいますが、海を愛する彼女は本気のようです。

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2年に一度の現代アートの祭典ヴェネチアビエンナーレが開催中です。
こちらの手も今年の目玉展示のうちのひとつ、
ロレンツォ・クイン氏による作品。
ちょっと怖おもしろい感じが好みです。

ビエンナーレでアートを巡るのが今回の目的のうちのひとつ。
しっかり見るのは明日にして、この日は仮面作り体験に出かけます。

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お祭りで使用される仮面を自分でペイントできるという教室。
なんでもこういう体験ものはやりたいと思ってしまうので、日本から予め申し込んでおきました。

この体験教室は40ユーロほどなのですが、プライスレスな体験です。
ちなみに、白マスクの状態はものによりますが2ユーロから10ユーロ程度なので
Tちゃんはいっぱい買って帰って家で子供たちの塗り絵にすればよかった…と言っていました。
確かに!!

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この日の夜ご飯はイチゴのフレッシュジュースと…

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カプレーゼ。豪快な盛りつけですが、こうやって食べるのが一番美味しいと思います。
私は家でカプレーゼをするときについついスライスしてしまいますが、
フレッシュなモッツァレラが入手できたときにはこの盛りつけをしてみたいです。
1個丸ごといただく贅沢感と幸せ。

Tちゃんはシーザーサラダチーズ抜き。
さすがモデルや!と誉め称える私ですが、Tちゃんがよけたパルミジャーノチーズを頂くので
私はダブルチーズカプレーゼとなりました。
そういうところよ…食に対するストイックさがまったくないので…。
ライターの仕事があるから…というのは正当な言い訳として
まかり通っているのでいいか…。

というような話をしながら眠りにつきましたが、
完全に寝落ち負けであったことを自覚していました。

「プールサイドの自撮りに要注意」へつづく




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2017.07.27 / Top↑
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